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「ほんまにのぼったんか。」

「ほんまじゃわ。」

こんなやりとりが何回か続き。

「ほなみんなで登ってみよでー。」

「よっしゃーいこでー」

「ゆーとくけど、むちゃくちゃえらいでー」

その日、学校が終わってランドセルを急いで置きに帰り集合。
クソガキ達はおとなしく宿題をすませてから遊ぶということはしません。
思い立ったら一直線です。



子供の頃、遊びに出かける時は、
「いってきまーす。」
の後に
「井戸に落ち込まれんでー。」
が挨拶でした。
香川県は昔から水不足であちこちに井戸が掘られており、
田圃の縁にある井戸は茂みに覆い隠されていることがあり、
それに気が付かず、子供がよく落ち込んでいました。

誰かが行方不明になると一斉に井戸の中をのぞき込み、
たいていはそれで見つかり、命を落とすということはありませんでした。




峠の登り口に
10名くらい適当にメンバーが集まった時点で早速登り始めました。

「しんどーーーーい」

「えらーーい」

「死ぬーーー」

「ほなけん、えらいゆーたやろ」

口々に言いながらでもなんとか全員が登頂に成功。


「おーー みてみーきれいやぞーー。」

季節がはっきり思い出せないのですが。秋だったとおもいます。。
橙色の夕日に照らされた山の尾根尾根と、遠く見下ろす自分たちの住んでいる町並み。

それに見とれる子供達の澄んだ笑顔が、今でも心の奥に焼き付いています。



ちょっと一服して、

さて下りようかというとき、

誰かが変なことを言い出しました。


つづく。


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まげまげどん

Author:まげまげどん
40才をすぎてまた自転車に目覚めました。

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